3Dプリンタにより電子工作用シャーシを製作すると、以下のメリットを享受できます。
このため、自分の場合ではタカチのケースを買うことは少なくなり大抵の作品のシャーシは3Dプリンタ製となりました。 しかしながら、3Dプリンタ製シャーシには以下の弱点もあります。
断面急変とは、モデルをX軸・Y軸・Z軸方向に順次スライスしたとき、断面構造が急に変化することを指します。 以下のケースのモデルにて確認してみましょう。
このとき、ケース手前から奥に向かって輪切りにしたとき、壁が立ち上がる面にて 断面がコの字から面に急変していることが分かります。
断面急変の度合いを軽減させる方法として、フィレットを設けるというものがあります。
これは、角となる部分を曲線状に丸めることで、応力の集中を和らげて強度を確保するものです。
実際にフィレットを設けたモデルを見てみましょう。
▲左:フィレットなし 右:フィレットあり
フィレットを設けることで、非常に少ない樹脂材料増加で高い強度を付与することができ、
材料コスト低減・出力時間短縮の効果が得られます。